これを知ってれば喧嘩無し❗️子供に勉強させる方法とは…
塾講師をしていくなかで保護者様の悩みとして一番多かったのは、「子どもの勉強のやる気がなくて困っている」といった内容でした。
講師の方に「どうしたらうちの子勉強するようになりますか?」と質問にくる保護者様も少なくありませんでした。
自分の子どもが勉強してなかったら、もちろんなんとかしたくなりますよね。
子持ちの読者の方の中には、つい腹が立って「勉強しなさい!」と言ってしまったら、子供が反発してケンカになってしまったり、さらに勉強から遠ざかってしまった…
なんてこともあったのではないでしょうか。
自分の思いどうりにいかないと子どもを叱ってしまうのは、仕方のないことだと思います。
しかし、これからお伝えすることを理解していただければ、口げんかも起こらず、効果的に子どもに勉強させることができるかもしれません。
子どもの勉強に限らず、人を動かしたいときに知っておくと応用できますので、どんな方にもチェックしていただきたい内容となっています。
「勉強しない」は当たり前
まず、子どもが勉強しないのは当たり前だということを理解しましょう。
人を動かしたいときの第一歩は「相手の気持ちを理解すること」です。
大人はこれまでの人生経験で、「勉強した方が得」であることを肌で経験してきています。
しかし、子どもはどうでしょうか?
大人から勉強したほうがいいことは学んでいますが、実際にどのような得があるかを経験していないので、頭ではわかっていても実行する気にはなれません。
それに、勉強よりも楽しいことをたくさん知っています。
ゲーム、漫画、友達と遊ぶことなど、ほかにやりたいことがたくさんあります。
そんななか、「勉強しなさい!」と命令されてもやる気など起こるでしょうか。
起きるわけがありません。
もし何か子こどもに言って反発された経験があるなら、それは子どもの気持ちを考えず、自分の意見を押し付けているにすぎません。
子どものためを思って「子どもの(将来の)ことを考える」ことと「子どもの気持ち」を考えることは違います。
後者もぜひ忘れないでください。
自分の思いを伝えたいなら、まず相手の気持ちを考えることからです。
命令や意見の押しつけは心理学的にアウト
そもそも、人間の性質上、命令されただけでは動かないものであることを理解してください。
精神年齢の低い子どもなら、なおさらですが、人間は命令に対して反発すよう心が働くようになっています。
心理学の分野において、「心理的リアクタンス」というものがあります。
これは、「自分の自由な選択が制限されたり脅かされたりすると、自由を回復しようとする欲求によって、以前よりその自由を以前よりずっと欲するようになる」というものです。
例えば、「勉強しなさい!」と命令されたときを考えてみましょう。
子どもはもちろん親の奴隷や操り人形だとは思っていません。ですから、勉強するかしないかは自由だと思っています。
そこで、「勉強しなさい!」と命令されると、自分の自由が脅かされます。このまま従ってしまうと自分は不自由であることになってしまいます。
しかし、その命令に反抗すれば、勉強するかしないかは自分の自由であることを示せます。
そのため、自分の自由を守ろうと命令に反抗するのです。
たいていの命令や意見の押しつけは、相手に恐怖心や敬意を抱いていない限りは反発がおきます。
このことから、「命令」は相手にしてほしい行動と逆の行動を自ら引き起こす行為であるといえますね。
心理学的に言えば、命令で言うことを聞いてくれないのは当たり前なのです。
命令ではなく「質問」する
それでは、具体的に、どのようにすれば勉強させることができるのか話していきます。
結論から言ってしまえば、命令ではなく「質問」すればよいのです。
まず初めは、やさしく質問をしてみましょう。
塾に通っている子どもを想定して例をあげます。
「宿題はどれくらいあるの?○○塾に通っている子のお母さんが気になるって言っているから教えてくれない?」
「はいはい。こっからここまでだよ。」
「意外と多いのね。これって毎日どれくらいのペースでやったら終わるの?」
「だいたい1日1時間半くらいかな。」
「じゃあそろそろやらないとまずくない?」
「(っち。ばれっちゃった。)そうだね。(仕方ない、やるか。)」
こんな感じです。
うまく行き過ぎた話かもしれませんが、命令するよりは質問する方が相手を動かせるのが効果的であるということは保証します。
また、過激なけんかになってしまうことも防げるはずです。
質問は、相手に自ら考えさせることができる強力なものです。
相手が自ら「勉強しなくちゃ」と思わせたらこちらの勝ちです。
意識しておくべきポイントは、「勉強する」ということを、こちらから口にしないことです。
あくまで、自分で勉強する方向に向かっていかせなければなりません。
またそれを相手に自覚させなければなりません。
動かしたい相手はどのような人か、どんな気持ちなのかを考えたうえで、自分なりにその人に効果的な質問を考えてみましょう!