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どうして大卒者は高賃金なの?シグナリング理論で説明します

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一部の中高生によく見られる光景ですね、これから説明することを伝えてみて下さい。

 

突然ですが「大卒者の方が非大卒者に比べて高賃金である」という事実はみなさん知ってますよね。

 

当たり前のように感じるかもしれませんが、「それって何でだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?

 

一見すると、「大卒者」という事実だけで高賃金になっているように思われます。

 

少し「不平等」に感じますよね。

 

どうしてこのような社会の仕組みができ上がってしまっているのでしょうか?

 

 

これを説明しているのが、マイケル・スペンスという経済学者が考え出した「シグナリング理論」というものです。

 

シグナリング理論の本質にあるのは、「能力を正確に測ることはできないが、学歴からある程度の能力を推定できる」というものです。

 

「学歴がある→能力があると推定できる→生産性が高い」という論理で、企業は、「他の企業に引き抜かれないように、学歴が高い者や大卒者は、生産性が高いから高賃金にする」という考えに至ります。

 

また、大学を卒業するには、大学に合格し、大学での学問に励んで卒業資格を得る必要があります。

 

「能力の低いものは、大学進学を断念したり、卒業資格を得られないため、大卒者は非大卒者より能力が高いはずだ」とも考えられます。

 

さらに、企業は大卒者の賃金を非大卒者よりも高くしないと大卒者が集まりません。

 

ゆえに、初期設定としても賃金を高くしておく必要があります。

 

このようにして、大卒者と非大卒者には賃金の差が生まれます。

 

そして実際に、「大卒者を高賃金、非大卒者を低賃金」にして雇うと、大卒者は能力が実際に高いので高い生産性を実現します。

 

以上のことをまとめると、以下のようになります。

 

①企業は大卒者は能力が高いと考える

②大卒者を高賃金にする

③大卒には能力が高い者しかできないため実際に能力が高い人が大卒資格を得る

④大卒者が高い生産性を実現する

①企業は大卒者は能力が高いと考える

……

 

 

と、ことのように①から④の流れが繰り返されていきます。

 

そうして、「大卒者者の方が非大卒者に比べて高賃金である」という現実社会のような仕組みが作り出されるのです。

 

能力が高いため、出世のしやすさにも関係してきます。ゆえに、年齢が上がるにつれて、賃金の差がさらに大きくなっていくのです。

 

大卒者の方が賃金が高いのは極めて合理的なのです。

 

ここで、「能力が高くても家庭の所得等の問題で大学進学を断念する人に関してはどうなの?」

 

といった疑問を持つ方もいると思います。特に数十年前はそうであったと言われているのですが、能力が高い人でも大学進学を断念する人もいます。

 

シグナリング理論はこれらの事実を説明しきれてません。

 

とはいえ、裕福な家庭の出身者の方が能力が高いことは考慮しています。

 

裕福な家庭ということは、両親の能力が高いと考えられ、生物学的な遺伝や、後天的に獲得されるものにより、能力が高いと考えられるのです。

 

つまり結局のところ、大学進学をするものは能力が高い可能性が高いと考えられるのです。

 

最後に、、、

家庭の所得問題で大学に通えないと悩んでいる方は以下の記事を参考にしてみて下さい。

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